Life is beautiful 衣・食植・住 植物が命をまもる衣や家となり、命をつなぐ食となる by eatrip

米がつなぐ人と自然、過去と未来。

2023年9月に開催した
『住』展に続いて、
「食」をテーマにした本展覧会。
前回の『住』展では、
かつての日本の住まいにさまざまな形で
生かされていた植物としての
稲(米)を再発見しました。
今回の『食』展では、
日々の暮らしに欠かせない
「米」について探求します。
歴史を辿ると、
米は常に生命の営みの中心にありました。
人と自然、過去と未来をつなぐ
最も重要で神聖な象徴として、
米を表現します。

食展に想うこと

炊き立てのお米のように生きられたなら。

田んぼで体を動かして汗をかき、
爽やかな風が吹く木陰でおむすびを食べる。
その例えようもない美味しさは
「食べる」と「田んぼ」が、
体の中でつながっている
心地良さから来るものだと思う。
都会育ちでも稲穂が揺れる風景に
懐かしさを感じるのは、
どうしてかしら?

人々の願いは、食べ物に困らないことだった。
田んぼは強い味方だったはず。
山の麓を切り拓いて田を作り、
収穫の一部を奉納する。
日本に暮らすとは、田んぼのサイクルに
合わせて生きることと同じ。
田植えの時期に祭りがあり、
稲が実り始めるとお盆で
ご先祖様が帰ってきて、
しばらくすると収穫祭がある。
水をもたらす山に、
また来年の豊作をお願いする。
お米には七つの神さまがいて、
太陽や水や土や空気に加えて、
人の手も入っているという。
そう聞いて、私はとても嬉しかった。
自然の恵みの循環に、
人もまた組み込まれている。
大きな、生きている循環。
私がいなくなったとしても、
変わらずに続いていくことを願う。

たぶん、
人はずっと二本柱でやってきたんだと思う。
一方では進化を求めて
常に新しい世界を切り拓き、
もう一方では変わらないものを
守りながら自然と共に生きていく。
その振り子は常に揺れながら
バランスを取っている。
今、変わらないものの方へと揺れて、
私たちが自然の一部であることを
きちんと思い出すべき時期に来ている。
まるで地面から離れるように
高いビルを建てて空に近づいた私たちが、
今度は少しずつ大地で
生きるために着地していく。
変わらないものと変わるものを融合させて、
ソフトランディングするための、
とても面白く有意義な試み。

この「衣食植住」展は、
そのためのスタディなのだと思う。
米と共に生きる人々に話を聞きながら、
未来に必要な在り方を考えたい。
答えは決して、ひとつではない。
でも、豊かな土がなければ戻れない。
それは確かなことだから。

炊き立てのお米を前に、
「私もこんな風に生きたい」と思う。
巡る風景の一部として生きることができたら、
どれほど幸せだろう。

野村友里
eatrip主宰/料理人。⻑年おもてなし教室を開いていた⺟の影響で料理の道へ。料理を通じて⾷の持つ⼒、豊かさ、美味しさを表現している。

食展に想うこと

私たちは、なぜお米を 食べるのだろう? 私たちは、なぜお米を食べるのだろう?

「米」を「食」展のテーマに選んだ
野村友里さんは、
こんな疑問を抱きます。
「私たちはなぜお米を食べるのか?」
その答えをひもとくヒントを探すために、
友里さんは旅に出ました。
京都・綾部では、
米と共に生きる人たちに会いに。
そして、高知・香美では、
米や自然と人をつなぐものとしての
器を作る作家を訪ねました。

京都・綾部

米と共に日々を生きるということ。

京都・綾部 米と共に日々を生きるということ。

日本人は、田んぼだから。

「綾部には一度訪れたことがあって、その時に専業農家の井上吉夫さん、米農家を手伝いながら作家活動をするハタノワタルさん、半農半業でお米作りをする木工作家のアキフミキングさんとの出会いがありました。その時に綾部で得た気づきは、展覧会の大きなヒントになっているので、もう一度訪ねたいと思ったのです」と野村友里さんは言います。

訪れたのは夏の盛り。西方地域の谷間に広がる井上吉夫さんの田んぼには、青々と輝く稲が揺れていました。その景色を前に友里さんは声を上げます。

「帰ってこようと思える、こんなに美しい風景があることが羨ましいですね」

しかし、井上さんにとって、この風景は同時に不安を伴うものだと言います。「僕もこの風景は大好きです。でも生産者としては『病気になっていないか』と心配してしまうんですよね。米作りは子育てに似ています。心配はするけれど、過保護に育てると病気に弱くなってしまうのです」

井上さんにとって米作りは、人とのつながりを育む営みであり、自分の生き方そのものなのだとも教えてくれました。

友里さんが、昨今の日本の米事情を憂いて「お米を食べられなくならないかしら」と訊ねると、「それはないよ。日本人は、田んぼなんやから」と井上さんは笑います。「日本人は、田んぼ」その言葉が心を満たしました。確かに、日本人はお米そのものなのかもしれません。

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  1. 1 35年間米を作り続ける井上さん。小売にこだわり、食べ手に届けている。
  2. 2 「米作りは、自分の生き方を映す鏡のように感じています」と井上さん。
  3. 3 谷間に広がる田んぼの風景。この美しい眺めが井上さんの心を満たすという。

“真心が生まれる場”としてのお米。

「様々な形でお米作りに関わる人たちの生き方や考え方を知ることで、お米と人との関係が見えてくると思います」そう言う友里さんが、米と人とのつながりをひもとくキーワードとして注目しているのが「半農半X」のライフスタイルです。

ハタノワタルさんは、20年以上にわたって米作りにも携わる和紙職人。近所の農家で田植えや稲刈りを手伝い、その報酬として米をもらい受けています。

「農作業は命に直結する大切なこと。人は生きるために食べ、食べるために動く。このシンプルな行動をずっと意識していたいんです」とハタノさんは言います。友里さんが「ハタノさんにとってお米はどんな存在ですか?」と訊ねると、ハタノさんは答えます。

「お米は“真心が生まれる場”だと思っています。お米作りを通じて、自然や集落とのかかわり、家族や親戚との関わりを意識するようになります。その中で最も大切にしているのが真心です。近年のお米をめぐる問題は、その“真の心”が失われつつあることに原因があるのではないでしょうか」

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  1. 1 紙の原料となる楮を育て、紙を漉き、その和紙で作品を生み出していく。
  2. 2 ハタノさんにとって紙漉きは、受け継がれてきた知恵を未来へと手渡す営み。
  3. 3 アトリエの窓に広がるのは、綾部の田園が織りなす豊かな風景。

あって当たり前だけど、大きな存在。

友里さんが好きな流木作品を作る、作家のアキフミキングさんのお宅に伺いました。

若い頃、全国を旅しながら農業のアルバイトをしていたアキフミキングさん。次第に「自分で食べるものは自分で育てたい」と考えるようになり、奈良の「赤目自然農塾」で本格的に米作りを学び、以来15年間にわたって自然農で米を作り続けています。

「お米は、水や空気と同じで『あって当たり前』の存在です。“当たり前”と言うと軽く聞こえるかもしれませんが、一年のうち半分ほどの時間をお米に注いでいる私にとって米は、とても大きな存在です」と言うアキフミキングさんは、自宅を兼ねた民宿『ぼっかって』で、自らが育てた米を炊き、おむすびにして訪れる人にふるまっています。

目にしただけで幸せになるその形。ひとつ掴んで口に入れると、口の中で優しくほどけます。「お米と人をギュッと、そしてやさしく結びつけるのが、おむすびなのかもしれませんね」と友里さんは言います。おむすびもまた、素晴らしく“当たり前”な存在で、心と体を整えてくれる偉大な食べ物だと実感しました。

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  1. 1 流木が描く自然の形を受けとめ、作品へとつなぐアキフミキングさん。
  2. 2 時間と愛情を注ぎ、自然農で育てた米を、自らの手でていねいにむすぶ。

人と土地と米のつながりが生むもの。

「日本には、お米を中心とした行事が数多くあります。神事や祭りが示す生命の営みの中心には、いつもお米が存在してきました。祭りにおけるお米の役割は、神々と人々を結ぶ神聖な存在であり、地域の絆そのものです」と友里さんは言います。

訪れたのは、地域で大切にされている阿須々岐神社。1400年以上の歴史を持つ阿須々岐神社では「茗荷祭」という行事が受け継がれています。境内の「お宝田」に出る茗荷の出来具合から、その年の早稲・中稲・晩稲の収穫時期や天��を占う、古くから伝わる祭礼です。米の出来ぐあいが地域にとって、何よりも大切なことなのだと理解できます。

そして、この日は、井上さんが主催する、地域のお祭りが開催されました。

「日本の農業の最大の問題は、作り手と食べ手の距離が広がって、つながりが失われていることにあります。農家の顔が見えて、食べる人の声が聞こえる親戚のような関係が理想なのです」井上さんはそう言います。

かつて米の倉庫だった古い蔵を会場にした祭り「志賀郷ビアガーデン」は、人と人、人と土地が結びつくことで生まれる温かなエネルギーに満ちていました。

祭りを楽しみながら友里さんはこう言います。「みんなが顔をつき合わせて時間を共有して、楽しみに思える地域の行事があるって素敵ですね。その土地や景色に愛着が持てること、帰りたいと思える場所を持てることが大切なんでしょうね。お米のある風景が普段の生活と地続きにあることは、安心感を生んでくれます。だから、私は東京にいても、綾部のことを想って、故郷のように大切にしたくなるし、未来に向けてどう守っていけるかを前向きに考えられるのだと思います」

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  1. 1 阿須々岐神社では、稲作にまつわる祭礼が、今も変わらず受け継がれている。
  2. 2 日本の神事や地域の祭りの中心には、いつの時代も米が寄り添ってきた。
  3. 3 人が集える場所を思い描き始まったビアガーデンは、これからも続いていく。

プロフィール

井上吉夫

米農家。京都・綾部で35年にわたり、低農薬・有機肥料での米を作り続ける。作り手の顔が見える生産直売にこだわり、消費者へと届ける生産者。

ハタノワタル

和紙職人。1971年生まれ。和紙を使った空間デザイン、施工を行う。アート活動も行ない、国内外での展覧会を通して和紙の魅力を伝えている。

akifumiking(アキフミキング)

木彫作家。2010年「NPO法人里山ねっと・あやべ」への就職を機に京都・綾部へ移住。以来、米作りをしながら、流木を用いた彫刻作品を制作。

高知・香美

意味ある仕事が生み出す安心な暮らし。

高知・香美 意味ある仕事が生み出す安心な暮らし。

お茶碗と棚田がつながった日々。

高知空港からさほど遠くない山間のいくつかの集落を抜けてたどり着いた陶芸家、小野哲平さんの工房。そこからは通ってきた道程を見晴るかし、空の青と山の緑が眩しく広がっていました。そして、目の前の棚田には、色づき始めた稲穂。収穫間近にはほとんど田んぼに入ることはないけれど、裸足になって草を抜き、流れる水で足を洗う。哲平さんとパートナーである布作家・早川ユミさんの姿は、風景に溶けていくよう。

「哲平さんに初めてお会いしたときに、『生活の器を作ることは絶対にやめない』とおっしゃっていたことを強烈に覚えています。哲平さんの暮らしと器の距離の近さのおかげで、私は毎日、お茶碗を持つたびに、ここに伺って食べたご飯を思い出すんです」と野村友里さんは言います。

その「ご飯」とは、単に哲平さん、ユミさんたちが作った米や料理という意味ではなく、暮らしの象徴のようにしてあるもの。ユミさんがしつらえた布を床に広げ、その上に大小の哲平さんが作った器に盛られた料理が並び、お弟子さんたちと一緒に席を囲んで、話をしながら食べる。撮影当日は、哲平さんの得意料理であるタイ料理のガパオをいただきました。風が抜け、猫が寝転び、互いの思想を交換するようにして話をする。どこかでホッとするような、でも旅先でもあることを実感させてくれる昼食。そのバランスに、暮らしがそのまま映されています。食事とは、日々を寿ぐものであると思い出す時間。

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  1. 1 田んぼに入って、稗という草を抜く小野さん、ユミさん夫妻。足元は、裸足。
  2. 2 山からの水が最初に届くのが、小野さんたちの田んぼ。稲穂が実り、収穫まであと少し。
  3. 3 もう何十年と旅を続けるふたりの食卓。今日は、小野さんによるガパオ。風が抜ける。

米も器も、安心を生む愛だった。

8年前から始めた米作りは、これまで主にユミさんが担っていたそうですが、今年からは哲平さんも幾度も田に入っては、草取りをしていると言います。

「なぜ、今年からやりたいと思ったのかは自分でもわからない。でも、窯で燃やすための薪を割る仕事と同じように、田んぼに入って“意味のある仕事”をすると安心するんだよ」

この言葉こそ、友里さんが今展覧会によって伝えたい感覚のひとつかもしれません。「意味のある仕事」とは、頭も体も含めた全ての感覚に返ってくるもの。友里さんは言います。

「世の中がどれほど進んでも、フィジカルな行為は失ってはいけない。汗をかいて田んぼ仕事をした後に飲む水の美味しさは、何物にも代え難いもので、本当に充実感を味わえるから。もう一つ大切な感覚は、哲平さんが言う“安心”なんだと思うんです。安心があるから力が湧く。でも不安だから、人のものを奪うような方向に進んでしまうんじゃないかな。もちろんハングリー精神から生まれるものもあるけれど、哲平さんたちの暮らしの先には、平和が見えるから」

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  1. 1 田の畔の草刈りをする哲平さん。工房の目の前にある田んぼで。
  2. 2 抜き取った草は、稗だった。これもまた、人と近い植物。

田んぼから見据える未来。

収穫された一年分の米は、「他に置き場がないから」という理由で哲平さんの部屋に置かれているそう。ただし、二人が話す「安心」とは、単に食料を確保するという意味だけではありません。お金があれば、同じように一年分の米は買えるけれど、それではなぜ自分たちで作るのか? 哲平さんに訊ねると「やっぱり俺の部屋の中にある米は、愛情が違うよ」という答えが返ってきました。

「昨日まで東京から若い子が二人、来ていたのね。マンションの高層階で生まれ育ったから、歌も歌えないし、踊れないし、大声を出すこともできない。やっちゃいけないことに従って生きていかなければいけなかった、と。おそらく都市や街に住んでいる人たちの多くは同じように育って、この国は成り立っている。そういう人たちの気持ちや感情がこの国を作っているわけでしょう? でもね、土なんて、当たり前でしょう。若者は、未来だから。彼らが何かを感じていけば、何かが動くかもしれない。いまだに人間は愚かな行為を繰り返している。僕にとっては10代の頃から続く怒りが、ずっと器を作る原動力です。田んぼに入るようになった理由も、茶碗を作る理由もきっとどこかつながっている。食べること、田んぼ、器、すべてつながっていて、究極の目的はやっぱり平和ですよ。友里ちゃんは、同じ思いで、どうにか東京でやろうとしているから」

土(と共に生きる)なんて、当たり前。哲平さんの言葉は鋭く、そして優しく響きます。風を感じながら棚田を眺め、哲平さんの「愛」について話を聞く。その時間こそが、友里さんにとっては、背中を押してもらうもの。

「お米があれば、精神的にも胃袋的にも安心があるんですよね。それは森と水の豊さがそのまま表現されているから。哲平さんの器と棚田の風景のつながりを感じてもらうことが、私が展覧会ですべきことなんだと思うんです。そうやって米や土に近い生き方の選択肢を示すことが、バトンを渡していくことになるんだと思っているんです」

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  1. 1 自分たちの手で、無農薬で育てた米。炊かれるのを待っている玄米。
  2. 2 窓の外に、すぐ田んぼがある。音楽を聴きながら器を作り、田に吹く風を感じる。
  3. 3 焼かれるのを待つ、哲平さんの器たち。静かな、けれど意思を秘めたような佇まい。
  4. 4 縁側に座って、哲平さんと話をする友里さん。米から、生き方へと話が転がっていく。

プロフィール

小野哲平

陶芸家。1958年生まれ。備前、沖縄、常滑での修行を経て、旅をしながら制作を続ける。1998年高知県、棚田の真ん中に移住。国内外で個展多数。

早川ユミ

布作家。1957年生まれ。アジアを中心とした手紡ぎ、手織布などを用いて衣服を作り、各地で展覧会を開催。稲作だけでなく、果樹園、畑なども。

展示概要

企画

野村 友里 のむら ゆり
eatrip 主宰/料理人。長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌での連載やラジオ出演などに留まらず、イベント企画・プロデュース・キュレーションなど、食の可能性を多岐にわたって表現している。2012年に〈restaurant eatrip〉(原宿)を、2019年11月に〈eatrip soil〉(表参道)、2024年7月に〈babajiji house / eatrip kitchen〉(祐天寺)をオープン。生産者、野生、旬を尊重し、料理を通じて食の持つ力、豊かさ、おいしさを伝えられたら、と活動を続ける。著書に『eatripgift』『春夏秋冬おいしい手帖』『会いたくて、食べたくて私が信頼する101の美味しさとその生産者たち』(共にマガジンハウス)『Tokyo eatrip』(講談社) 『TASTY OF LIFE』(青幻舎)、『とびきりおいしい おうちごはん ~小学生からのたのしい料理~』(小学館)『restaurant eatrip The Little Shop of Flowers Jingumae 2012-2023 神宮前で過ごした11 年』(青幻舎)など。

出展作家

Straft ストラフト
Straft(ストラフト)は、Tamaki Ishii と Kazuma Yamagami によって東京を拠点に結成されたクラフトユニット。2021年、東京造形大学 デザイン学科を卒業後に活動を開始。稲藁をはじめとする地域に根付く自然素材と、その背景にある文化的な物語に着目し、空間インスタレーションからプロダクト、ファッションに至るまで、スケールやジャンルを横断しながら制作を行っている。素材と向き合う手仕事のプロセスを重視し、現代の空間や価値観に静かに共鳴する表現を探求している。伝統的な技法への敬意と現代的な視点を 両立させながら、人と自然の関係性に新たな接点を生み出している。現在、国内外の多様なプロジェクトにも取り組み、活動の幅を広げている。
内田 鋼一 うちだ こういち
1969年愛知県名古屋市生まれ。陶芸家で造形作家、アートディレクター。愛知県立瀬戸窯業高等学校で陶芸を学んだ後、1992年、三重県四日市市にて築窯。その後も、世界各地の窯場で作陶・研究を重ねる。陶芸にとどまらず、金属や木材などさまざまな素材を用いた作品や空間提案を行い、2015年には萬古焼の魅力を発信する「BANKO archive design museum」を開設。国内外の美術館やギャラリーで精力的に個展を開催している。
小野 哲平 おの てっぺい
1958年愛媛県生まれ。陶芸家。陶芸家・鯉江良二氏の下で修業したのち愛知県常滑市で独立。家族とともに、タイ、ラオス、インドなどアジア各地を旅しながら暮らす。1998年、稲作が盛んな高知県香美市の棚田に囲まれた集落に移住し、2001年、3年がかりで薪窯を完成。力強く温かみのある日常の器とアートピースを製作している。
故金 あかり かるがね あかり
1995年岐阜県生まれ。陶芸家。2019年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業し、2022年に多治見市陶磁器意匠研究所ラボコースを修了。岐阜県多治見市を拠点に、型や手捻り、ろくろなど、制作物によってさまざまな手法を取り入れながら、土の温かさやおおらかさ、繊細な表情を引き出す作品づくりによって、器や壺、壁面作品を制作・発表している。
十場 あすか じゅうば あすか
1983年広島県生まれ。陶芸家。京都伝統工芸専門学校を卒業後、夫で陶芸家の十場天伸氏とともに兵庫県神戸市で「つくも窯」を開窯。10年ほどの子育て期間を経て2017年に創作活動を再開する。家族で米や野菜を育て、その副産物である稲わらの灰からつくる藁白釉と原土を用いて、倒炎式の薪窯で焼成するおおらかで表情豊かな器が特徴的。日々の暮らしに寄り添う道具をつくり続けている。
十場 天伸 じゅうば てんしん
1981年兵庫県生まれ。陶芸家。高校生時代に島根県でスリップウェアと出会い、陶芸家を志す。アメリカ留学を経て京都伝統工芸専門学校に入学。卒業後は独立して神戸市北区に「つくも窯」を築窯。現在は元々実家だった茅葺屋根の自宅を改装した家に暮らし、お米や野菜を育てながら、アートピースや花器、壺などの創作活動を続けている。
二階堂 明弘 にかいどう あきひろ
1977年北海道札幌市生まれ。陶芸家。1999年に文化学院芸術専門学校陶磁科を卒業後、2001年に栃木県真岡市で独立。2002年に益子町へ移転、2015年には千葉県房総半島へ、現在は静岡県伊豆市を拠点に制作している。2010年から若手陶芸家の交流イベント「陶ISM」を主宰し、東日本大震災後は仮設住宅への器の寄贈プロジェクト「ウツワノチカラ」など社会的活動にも取り組んでいる。土味を生かした深みのある茶や黒の器や経年変化の美しさを追求する作品が、国内外で高い評価を受けている。
濱名 一憲 はまな かずのり
1969年大阪府生まれ。アメリカのミラコスタ大学卒業後帰国し、スニーカーショップ経営やレストラン経営、漁師などを経て現在は海と山に囲まれた千葉県の外房地区に拠点を構え、米づくりを礎にしたコミュニティ作りを手がけながら、自然環境と向き合う暮らしの中で美術表現を続ける。先史時代からつくられてきた「壺」に着想を得て、即興や実験的手法を取り入れながら独自の技術を発展させ、国内外にファンを増やし続けている。

Life is beautiful : 衣・食植・住 “植物が命をまもる衣や家となり、命をつなぐ食となる” by eatrip

会期
2025年
10月10日(金) -
11月27日(木) /
11:00 –20:00 /
無休 / 入場無料
会場
GYRE GALLERY |
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
お問い合わせ
0570-05-6990
ナビダイヤル
(11:00-18:00)
主催
GYRE
展覧会企画
eatrip soil
企画
野村友里
藁作品
Straft
陶作品
内田鋼一 / 小野哲平 / 故金あかり /
十場あすか / 十場天伸 / 二階堂明弘 / 濱名一憲
内田鋼一
小野哲平
故金あかり
十場あすか
十場天伸
二階堂明弘
濱名一憲
会場構成
中原崇志・香坂朱音・梶田ひかる
中原崇志
香坂朱音
梶田ひかる
タイトルアートワーク
角田純
フィールドレコーディング
東岳志
エディトリアル
石田エリ
ライター
村岡俊也・前澤夏子
村岡俊也
前澤夏子
グラフィックデザイン
NATSUHIDE
イラストレーション
三宅瑠人
翻訳
三井聡子
プロジェクトマネジメント
岡崎ちはる
協力
akifumiking・井上吉夫・大島農園・上甲清・相良育弥・櫻井薫・
新城大地郎・長坂潔曉・長沢利明・波多野優美・ハタノワタル・
福田喜一・松下明弘・吉田真一郎・渡辺絢祐・
国分寺赤米プロジェクト・武蔵国分寺跡資料館
akifumiking
井上吉夫
大島農園
上甲清
相良育弥
櫻井薫
新城大地郎
長坂潔曉
長沢利明
波多野優美
ハタノワタル
福田喜一
松下明弘
吉田真一郎
渡辺絢祐
国分寺赤米プロジェクト
武蔵国分寺跡資料館
PRディレクション
HiRAO INC
PRESS CONTACT
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東京都渋谷区神宮前1-11-11 #608
T/03.5771.8808|
F/03.5410.8858
担当:御船、鈴木