GOMAが創る、多感覚で感じる"ひかりの世界"

GOMAが創る、多感覚で感じる
"ひかりの世界"

ディジュリドゥ奏者として世界的に評価されていたGOMAが突然、絵を描き始めたのは2009年に交通事故に遭った2日後のことでした。それまで職業としてはもちろん、趣味としても絵を描いたことがほとんどなかったのに、細かい点描で画面を埋めつくした独特の絵画を描くようになったのです。また事故後は記憶喪失や昏睡などの後遺症に見舞われるようになりました。原因究明には時間がかかりましたが、アメリカの研究所で「後天性サヴァン症候群」と診断されます。脳に傷を負ったときに美術や音楽、数学などの分野で特別な才能を発揮するようになる、極めてまれな現象です。

事故から十数年たって日常生活にはほぼ支障はなくなり、ディジュリドゥの演奏も再開しました。しかし今も一日の大半を絵画の制作に費やしています。それは彼の頭の中に浮かんでくる景色を描きとめたもの、意識を失うと真っ白い発光体に包まれたような世界が現れます。そして、意識が戻るにつれて次第に色がついたものになっていくのだそうです。その「意識を消失したあとに見る希望に満ち溢れた世界」を彼は「ひかりの世界」と名づけました。

会場では彼の音楽や絵をもとにした映像が流れ、GOMAのクリエイションをさまざまな感覚で味わうことができます。会期中にはGOMAによるyoga+ディジュリドゥ演奏のイベントも行います。彼の頭の中に広がる、不思議なやすらぎを感じる世界を訪れてみてください。
GOMA
オーストラリア先住民アボリジナルの伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者、画家。1998年にオーストラリアで開催されたバルンガディジュリドゥ・コンペティションにて準優勝を果たし国内外で広く活動。2009年交通事故に遭い高次脳機能障害の症状により活動を休止。一方事故の2日後から緻密な点描画を描きはじめるようになり、現在ではオーストラリアBACKWOODS GALLERY(2016) 新宿髙島屋美術画廊(2018 ・2019) PARCO MUSEUM TOKYO(2022) PARCO GALLERY OSAKA(2023) PARCO GALLERY NAGOYA(2023)など多数の個展を開催。2012年本人を主人公とする映画「フラッシュバックメモリーズ3D」に出演し、東京国際映画祭にて観客賞を受賞。2021年2020TOKYOパラリンピック開会式にてひかるトラックの入場曲を担当。2022年舞台「粛々と運針」の音楽監督と劇中のアートを手掛ける。

GOMA  ひかりの世界

会期
2024年5月4日(土)-6月29日(土) / 11:00-20:00
会場
GYRE GALLERY | 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
お問い合わせ
0570-05-6990 ナビダイヤル(11:00-18:00)
主催
GYRE
企画・構成
JUNGLE MUSIC
グラフィック
吉本多一郎
音響設計
LSDエンジニアリング
映像制作
大鹿奈穂
解説文
青野尚子
映像エンジニア
岸本智也
会場設営
Put株式会社
制作協力
IST / 大都産業株式会社
PR ディレクション
HiRAO INC
PRESS CONTACT
HiRAO INC|東京都渋谷区神宮前1-11-11 #608
T/03.5771.8808|F/03.5410.8858 担当:御船、鈴木

ウェブサイト

制作
mount inc.
写真(アトリエ・会場)
嶌原佑矢

yoga+ディジュリドゥ演奏

個展会場内でGOMA指導によるYOGA +ディジュリドゥでサウンドマッサージを行います。
※事前予約の受付は終了いたしました。
日時
5月11日(土) / 5月19日(日) / 5月26日(日)
6月9日(日) / 6月16日(日) / 6月23日(日)
各回 AM 9:45より