GYREについて
MVRDVによる建築設計
“渦”が生む力
オランダの建築家グループ、MVRDVのデザインによる建築は、まるで5つの箱のようなフロアが積み重なり、渦状にねじれています。
その形は意志を持った生命体のような、有機的なイメージを与えます。静止しているのではない、動いている、動こうとしている印象は、人を引きつける磁力を持っています。
MVRDVウィニー・マース、ヤコブ・ファン・ライス、ナタリー・デ・フリースの三人によって1991年に設立。建築、都市計画、ランドスケープデザインなどの分野で革新的なデザインワークを手がける。
植物は
人に作用する
エントランスに緑を設えたのは、アーティストであり植物学者のパトリック・ブラン。ソリッドな形を包み込む生き生きとした植生が、地下へ続く渦状の階段周辺に緩やかな境界を生み出しています。
見慣れない植物を含む50種類以上の色・形・テクスチャーを感じとってください。
パトリック・ブラン1953年 フランス・パリ生まれ。10代の頃、植物が育つ環境条件に興味をもったことから「垂直庭園」のアイデアを思いつく。長期にわたって共生可能な仕組みをもつ作品には、植物学者としての研究が活かされている。
グリーン電力の
試み
GYREは「グリーン電力証書」を取得し、2019年4月より、館内で使用する電力量の一部(年間50万kWh)をグリーン電力(太陽光、バイオマス等由来の再生可能エネルギー)によって賄っています。これにより、年間のCO2排出量を約15%削減することにつながります。
自分たちの消費行動が、社会に与えうる影響を考えていくこと。GYREが開館以来掲げてきた“SHOP&THINK”の姿勢に通じる一歩です。