「デヴィッド・リンチ_精神的辺境の帝国」展は、6月23日(日)までGYRE GALLERYにて開催されています。
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新たにオープンしたGYRE GALLERYの幕開けに開催される「デヴィッド・リンチ_精神的辺境の帝国」展。絵画、写真、ショートフィルムなどの作品を通じて、デヴィッド・リンチの芸術家としての精神や創造性に触れることのできるエキシビションです。今回は、長きにわたって本人と親交を深め、この個展を企画・キュレーションした飯田高誉が、リンチとアートの密接な関係をはじめ、さまざまな質問について回答。その答えには、リンチの深淵な作品世界をもっと楽しむためのヒントが、たくさん詰まっていました。

I. 『秘蔵の作品』
II. 『なぜ黒い小屋が…』
III. 『精神的辺境? 帝国?』
IV. 『絵を描く理由』
V. 『アートでも一流』
VI. 『日常にある異物』
VII. 『じつはコミカル!?』
VIII. 『リンチってどんな人?』
VIIII. 『同じ映画を3年も!?』
X. 『自分を癒やすもの』

  • I. 『秘蔵の作品』

    展示されている作品は、
    どのように選ばれたのですか?

  • II. 『なぜ黒い小屋が…』

    会場に、屋根の焼け落ちた
    “黒い小屋”があるのはなぜですか?

  • III. 『精神的辺境? 帝国?』

    展覧会の「精神的辺境の帝国」というタイトルには、
    どういう意味が込められていますか?

  • IV. 『絵を描く理由』

    デヴィッド・リンチが絵を描き続けるのは、
    どういった理由からでしょうか?

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    V. 『アートでも一流』

    デヴィッド・リンチのアート作品は、
    どのような評価を受けているのですか?

  • VI. 『日常にある異物』

    写真作品はどういったものが
    出展されていますか?

  • VII. 『じつはコミカル!?』

    “カルトの帝王”などと呼ばれたりしますが、
    本人としては、どんな人たちに向けて映画やアートをつくっていると思いますか?

  • VIII. 『リンチってどんな人?』

    普段のデヴィッド・リンチは、
    どんな人柄ですか?

  • VIIII. 『同じ映画を3年も!?』

    飯田さんがとくに影響を受けた
    デヴィッド・リンチ監督の映画は?

  • X. 『自分を癒やすもの』

    飯田さんが、デヴィッド・リンチの映画やアートに
    惹かれ続ける理由とは?

デヴィッド・リンチにインタビューをする飯田高誉。2007年、ウエスト・ハリウッドのスタジオにて
  • 飯田高誉 (Takayo Iida)

    1956年、東京都生まれ。1980年からフジテレビギャラリーに在籍し、草間彌生の展示などを担当。1990年に独立し、インディペンデント・キュレーターとして活動をスタート。2003年より、東京大学総合研究博物館小石川分館にて現代美術シリーズを企画。フランス・パリのカルティエ現代美術財団にて杉本博司展(2004年)、横尾忠則展(2006年)をキュレーション。2007年に京都造形芸術大学国際藝術研究センター所長に就任し、「戦争と芸術」展シリーズを企画。〈コム デ ギャルソン〉によるアートスペース「Six」(大阪・心斎橋)のキュレーションや、GYREのギャラリースペース「EYE OF GYRE」のディレクションを手がける。青森県立美術館美術統括監、森美術館理事などを務めたのち、現在はスクールデレック芸術社会学研究所所長、「GYRE GALLERY」ディレクター。国際美術評論家連盟会員。

  • デヴィッド・リンチ (David Lynch)

    1946年、アメリカ・モンタナ州生まれ。映画監督、画家。ボストンの美術学校などで学んだのち、フィラデルフィアに移り住み、ペンシルベニア美術アカデミーに入学。その後、ロサンゼルスに移り、長編映画『イレイザーヘッド』を1977年に公開。長編映画としてはほかに『エレファント・マン』(1980年)、『ブルーベルベット』(1986年)、 『ワイルド・アット・ハート』(1990年)、『マルホランド・ドライブ』(2001年)、『インランド・エンパイア』(2006年)など。テレビドラマ版(1990〜91年)をはじめとした『ツイン・ピークス』シリーズも代表作。2007年には、フランス・パリのカルティエ現代美術財団で回顧展「The Air is on Fire」を開催した。

ペインティングと映画にあてはまる、従うべきルールがある。このルールは、とても親密なもので抽象的なものである。なおかつ、無限の可能性を秘めている。ときにこれらのルールは存在しないとさえも思わせるほどだ。しかし、たしかに、ルールは存在する。それらのルールは本には書かれていないが、我々の精神と心の中に内在する。行動と決断の直前、あるいは直後に、それらは直感を通してその存在を現す。これらのルールは、すべての表現媒体に適応する。それらに従えば、幸福がもたらされる。

-デヴィッド・リンチ

「デヴィッド・リンチ_精神的辺境の帝国」

会期:2019年4月19日(金) - 6月 23日(日) / 11:00 - 20:00 / 無休/ 入場無料
会場:GYRE GALLERY - GYRE 3F
主催:GYRE
キュレーション:飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所)
展示設営:小林丈人 / 太田遼 / 伊藤久也
グラフィックデザイン:長嶋りかこ(village®)
協力:David Lynch Studio / Kayne Griffin Corcoran / Anna Skarbek / SCAI / HiRAO INC
CONTACT :GYRE (03-3498-6990)

アトリウムでは、断裁前の膨大な数のフライヤーをワイヤーで連ねたインスタレーションが展示されています。「デヴィッド・リンチ_精神的辺境の帝国」展の展示コンセプトからインスピレーションを得て、グラフィックデザイナーの長嶋りかこがアートディレクションを手がけたものです。

会期:2019年4月14日(日) - 6月 23日(日) / 11:00 - 20:00 / 無休
アートディレクション:長嶋りかこ(village®)
主催:GYRE
協力:HiRAO INC
CONTACT:GYRE (03-3498-6990)
会場:アトリウム(吹き抜けスペース) - GYRE B1F – 5F